結局、僕の体調不良は何だったのか…?
現在の主治医からは、
『うつ病』という広い概念の中の端っこ
と言われました。
『適応障害』ではない
適応障害/ Adjustment Disorders /
日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。
原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。
引用元:厚生労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-
『適応障害』は、その原因が取り除かれれば、
症状が速やかに改善されていくそうです。
しかし、僕の場合はこれに当てはまりません。
・暇
・孤独
・無収入な都会での新生活
これがストレス因子だったのなら、田舎で両親と暮らし、父親に養ってもらいながら週5フルタイムでコンビニバイトをするようになったのだから、症状が改善してもいいはずです。
『両親との同居生活』がストレス因子だったのなら、2021年11月に一人暮らしを再開してすぐに症状が改善してもいいはずです。
しかし、僕が症状をほとんど感じなくなったのは2024年2月頃。
なので、僕は単純な『適応障害』ではなかったのではないか…と考えています。
抗うつ薬の根拠、『モノアミン仮説』
うつ病の発症メカニズムについては、
現代の医学でもまだ完全には分かってはいません。
しかし、『モノアミン仮説』に依拠して、
抗うつ薬が、標準治療とされているんでしょう。
ですが、『モノアミン仮説』だけで、
うつ病のすべてを説明できないのもまた事実。
僕は、抗うつ薬が自分に劇的に効いた!とは思っていません。
個人的には、『うつ病の炎症モデル』に納得
そもそも「炎症」とは何か?
それを端的に説明するならば、外部からのダメージに反応して、肉体が自らを守ろうと動き出す免疫システムであると言えます。
そして、「うつ病の炎症モデル」とは、そうした身体的に起こった炎症が根本的なきっかけとなり、最終的にうつ病に至るとする考え方です。
(中略)
まず最初に、身体が何らかの原因により炎症反応を起こします。
炎症反応の結果、「サイトカイン」というストレス性のホルモンが血中を巡り、体のいたるところに強い炎症作用を引き起こし始めます。
そして、その作用が、脳に行き届いた結果、脳細胞に変化が起き、考え方や感情の変化として表面化し、最悪の場合には「うつ状態」に至るというものです。
これまで、サイトカインをはじめとする免疫系のタンパク質は、脳に入り込めないというのが定説だったのですが、実はサイトカインによる炎症シグナルは脳の神経細胞にも伝わり脳内に炎症を起こしていることが分かったのです。
この、「うつ病の炎症モデル」が今注目されている理由は、従来のような、セロトニンをはじめとする神経伝達物質によるうつ病の説明では説明しきれない事が、うつ病の炎症モデルならば説明ができるということ、そしてそうした「うつ病の炎症モデル」を裏付けるような研究結果が次々と明らかにされ始めているということがあります。
引用元:ライフハックアニメーション https://lifehack-animation.com/inflammation-depression/
炎症が起きる原因は実は多くあります。
一番分かりやすいのは、転んで膝を擦りむいて赤く腫れ上がるといった、外傷的な原因です。
しかし、そうした分かりやすい原因だけではなく、
- 社会的なストレス
- 不健康な食生活
- 過剰な内臓脂肪
なども炎症の原因となります。
(中略)
それでは一体、私たちはどのようにうつ状態から抜け出すことが出来るというのでしょうか。
(中略)
炎症の原因を取り除くということです。
炎症の原因には何があるでしょうか。
おそらく多くの人にとっては、ストレスがまずあると思います。
そして、盲点としては、食生活にも炎症の原因はあり、さらには溜まった内臓脂肪自体にも炎症の原因があることが知られています。
人によって、炎症の原因は異なりますが、少なくとも、身体的な炎症の原因を取り除くことこそがうつ病からの脱却の方法であると、うつ病の炎症モデルは明らかにしているのです。
引用元:ライフハックアニメーション https://lifehack-animation.com/inflammation-depression/
この仮説には、ものすごく納得できました。
僕が体調不良に陥った理由、
そして、それがなかなか治らなかった理由が、
ものすごく綺麗に説明できるからです。
僕は、何年もの間ずっと、
不健康な食事を必要以上にむちゃ食いしてきました。
それが『炎症』として蓄積されていたのでしょう。
まるで、石が徐々に熱を帯びていくように…
そして、念願だった都会暮らしをスタートさせ、
これまでにない『多幸感』という強い刺激とともに、
『孤独』と『自己嫌悪』という強いストレスを受け、
“石” の温度は頂点にまで達したのでしょう。
そうして、人生最大の体調不良に堕ちたのです。
体調回復の為に、すぐ生活改善を試みましたが、
まさに「焼け石に水」。
全く効果は出ず、体調は悪化する一方でした。
焼け石が冷めるのに長い時間が掛かるように、
僕が、症状を感じずに暮らせるようになるまでにも、
5年近くの長い時間が必要だったんだろう。
そう考えると、ものすごく合点がいきます。
サウナ→水風呂(温冷交代浴)で身体の辛さが緩和されたのも、この『炎症仮説』と関係あるのかなと思ってしまいました。医学的根拠はありませんが…笑
続きます。
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