これからは、どう生きていくのか?

人生最大の体調不良により強制退場になった、
憧れだった街へ6年振りに行ったことで、
映画『秒速5センチメートル』の主人公よろしく、
過去の憧れへの思いを自分の中で整理し、
前を向いて歩いていくことにしたわけですが、

よし!
『次の自分』に向けて、
頑張っていくぞ!!!!
というような、熱い気持ちにはなれませんでした。
年齢を重ねたせいなのか、
長期療養を経験したせいなのか、
次なる目標に向けて燃えるようなエネルギーは、
もう僕の中にはありませんでした。
細野豪志さんのように、生きていきたい
そんな時に思い出したのは、
衆議院議員の細野豪志さんのことです。





現状の自分の居場所への葛藤
↓
目標達成ために大きなチャレンジ
↓
すぐに挫折
↓
つらい数年間を経ての現在
…という意味で、僕と似てるなと思ったからです。
民主党(民進党)でキャリアを重ねるも…
細野さんが民主党から立候補したのは、



日本を二大政党制に!
という考えからでした。
しかし、順調にキャリアを重ねていきつつも、
いつしか、人知れず大きな葛藤を抱えるように。
それは、所属する民主党(民進党)が、
自分の信念とは違う方向に進んでいったこと。


細野さんは、
自分の居場所に対する葛藤の解消と、
かねてからの自分の目標達成のために、
大きなチャレンジに打って出ます。
希望の党を立ち上げたけれど…





自民党に代わる、もう一つの保守政党を作る!
そのような思いから、
細野さんは民進党を離党し、
希望の党の立ち上げメンバーになりました。
しかし…


希望の党はすぐに失速し、空中分解。
細野さんのチャレンジは失敗に終わってしまい、
無所属になり、ゼロから自民党入りを目指すという、
大変厳しい いばらの道を歩むことになります。
一回 “死んだ”細野さんが語った、自身の展望





やりたい政策を実現するには、自民党の中で偉くなる必要があると思うんですよね。



そのあたり、今どんなビジョンを持っているんですか?
自民党の中でどのあたりまで上に行けると思っているのか。
もっと言うと、総理大臣っていう道は描いているのか?…っていう。



笑。
若い頃は野心家だったと思います。
20代で当選!30代で閣僚!みたいな。



だけど、今はそういうのは全部捨ててます。



まぁ、一回 “死んだ” ようなもんなんですよ。
だから今は、もう一回政治家としての命を与えられるのであれば、目の前のことを、とにかく一生懸命にやる。それを一つ一つ積み上げていこう。そんな気持ちですかね。
この細野さんの言葉に、僕は深く共感するとともに、



僕もこういう心構えで、今後の人生を生きていきたい…
と、心の底から思いました。
今の場所で、日々の暮らしを整えていく





いつか、都会で働いて暮らしたい。
僕はずっとそう思っていました。
ミニマリストになり、
自分の価値観が明確化されたことで、
その想いは、ますます強くなっていきました。
しかし、その夢のための努力ができないまま、
燻り続ける日々を何年間も過ごしていました。



年齢を重ねるほど、可能性が狭まっていく…
そんな焦りの気持ちから、
僕は、暮らしを整えきれていないまま、
都会への引っ越しを、半ば強引に進めました。
そんな僕に、
神様は “天罰” をお与えになりました。
しかし、数年の時を経て、
再び “命” も授けてくださいました。
そんな今、
僕は、一切の『野望』や『展望』を持っていません。
今の場所で、日々の暮らしを整えていく。
それを淡々とやっていきたいと思っているのです。
もし仮に、
『次の自分』なるものがあるとするならば、
血眼になって目指すものではなく、
日々の積み重ねの先に、辿り着くもの。
今は、そう思っています。