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ミニマリストになったきっかけ(7)

理由③ 整った暮らしができそうだから

佐々木さんは、

ミニマリストになる前の生活について、

著書の中で綴ってらっしゃいます。

 モノを溜め込んでいた頃のぼくの1日はこんな感じだ。仕事から帰ってくると、まず適当に服を脱ぎ散らかす。洗面ボウルが割れたまま修理していない浴室で、シャワーを浴びる。録り溜めたテレビ番組や、たくさん借りてきた映画を見ながらビールのロング缶を1本空ける。次はワイン。ワインを1本飲みきっても足りず、酩酊しながらコンビニに駆け込むこともたびたびあった。

 お酒は幸福ではなく、不幸の一時停止。そんな言葉を聞いたことがある。その通り、ぼくはみじめな自分を、一瞬でいいからとにかく忘れたかった。

 翌朝、布団の中で、散々ぐずりながら起きる。10分ごとにかけた目覚ましをスルーし続けながら、太陽が高くなってからようやく起きる。昨日のお酒のせいで頭は重く、体はだるい。トイレに腰を落とし、お腹の肉をつまんで確認しながら用を足す。深夜に乾燥機で回しただけの、ヨレヨレのユニクロを洗濯機から取りだして着る。昨日の夕飯のまま放置された洗い物。それを横目で見ながら、玄関を後にする。

 いつも同じ通勤路に飽き飽きしながら出社する。出社してもすぐにエンジンがかからないから、ネットで2ちゃんねるのまとめサイトを見て暇つぶし。メールは来るたびにチェックし、返信が素早いことと、キーボードの入力が速いことが仕事ができることと勘違いしている。雑務の同時並行に明け暮れているから、本当に重要な仕事は手つかずのまま。その日の仕事を終わらせたのではなく、ある程度の時間になった、という理由で帰宅する。

 このすべてに対して言い訳をしていた。朝起きられないのは、夜遅くまで働いていたから。太っているのは体質のせい。満足でない給料のせいで広い部屋に引っ越せない。もっと恵まれた環境なら、ぼくも本気を出せるはずなのに。広い部屋じゃないからモノが散らかってもしょうがない。賃貸の部屋は自分のものでないから、掃除をしても仕方がない。広くて自分の部屋に住めさえしたら、ぼくもきっと片付けるはずだ。  

 モノに囲まれていたぼくは、言い訳ばかり、ネガティブな考えばかりが頭に浮かび、自分をがんじがらめにしていた。プライドだけはムダに高く、恥をかくことが怖いので、やりたいことがあっても、何も行動できなかった。

引用元:「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」佐々木典士 著
カネコ

まるで僕のことみたい…

そんな佐々木さんは、

ミニマリストになってからの生活についても、

著書の中で綴ってらっしゃいます。

モノを最小限に減らして

ぼくの生活はガラリと変わった。

仕事から帰ってきてお風呂に入る。

湯船はいつもピカピカだ。

お風呂から出ると、

お気に入りの部屋着に着替える。

テレビは手放したから、

本を読んだり、書き物をする。

お酒はもう1人では飲まない。

モノを捨てて空いたスペースで、

ゆっくりストレッチをしてから寝る。

朝は太陽の光で起きる。

目覚ましは基本的にかけない。

朝の光が、モノのない白い壁紙に反射して

部屋はとても明るい。

億劫でしかなかった

朝起きることすら楽しみになる。

ゆっくりと朝食をとり、

マキネッタでコポコポと淹れた

コーヒーを味わう。

朝食で使った食器はすぐに洗う。

坐禅を組み瞑想をすると、

余計なことに煩わされず、

心がひとつに留まる 。

掃除機を毎日かける。

天気がよければ洗濯をする。

布団を整える。

きちんとたたまれた

服に着替えて、出かける。

四季の変化を感じ取りながら、

毎日同じ通勤の道を楽しむ 。

… … …自分でも、

同じ人間の1日とは思えない 。

とにかくモノを捨てて本当によかった。

引用元:「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」佐々木典士 著

朝日の光で目覚め、きちん寝具を整える。

健康的な食事を自炊し、自分に必要な分だけ食べる。

毎朝、丁寧に掃除をしていつも部屋はピカピカ。

僕は、どうしようもないダメ人間だけど、

きちんと整った暮らしができる人間になりたい。

僕は、そんな思いから、

自分にとって必要なモノだけで暮らす

ミニマリストになろうと思ったのです。

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この記事を書いた人

余白を大切にするミニマリスト。

1986年9月9日生まれ 独身男性。

ゆるく試行錯誤をしながら、
整った暮らしを目指しています。

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