身体症状だけだった『人生最大の体調不良』
2019年に僕が堕ちた『人生最大の体調不良』。
精神科に通い、抗うつ薬を服用しているので、
人様に説明する時は、分かりやすさを優先して、

うつ病だったんです。
と言っているのですが、厳密には少し違うのです。
と言うのも、
僕がつらかったのは身体症状だけで、
気分の落ち込み、意欲の消失などの、
精神症状は、ほとんどなかったからです。
とは言うものの、
うつ病の精神症状のつらさについても、
一定程度、理解しているつもりでいます。
それは、21歳の約1年間、
“うつ状態”で、苦しんだことがあるからです。
卒業後の進路について、何も考えていなかった
昔からそうなのですが、
僕は、将来について考えることが苦手なんです。
高校時代、進路を真剣に考えたことはなく、
『家から通える国公立』というだけで志望校を決定。
受験勉強を一生懸命頑張ることもせず、
根拠のない自信と類稀なる強運だけで、
学力的に超分不相応だった国立大学に合格します。
大学 (教育学部) 入学後も、
同級生たちが卒業後の進路について、



教員採用試験を受けて、教員になる!
と、しっかりとしたビジョンを持つ中、
僕は、何のビジョンも持つことなく、



ま、教員になるかならないかは、教育実習をやってみて決めればいいか…
と、楽観的に考えて、
漫然とモラトリアムを過ごしていました。
教育実習を終えた、大学3年の秋…
ついに、決断の時が…
当時の僕が思ったことは、こうでした。



俺に教員は無理だ…
圧倒的に向いていない…



だけど、
卒業後はどうする?
親元へ帰るのは嫌だ。
ちゃんと就職して、
一人暮らしをしたい。



憧れるのは、
都会でオフィスワーク。



だけど、
どうすればいいんだ?
業界研究?
自己分析?
エントリーシート?
就活のやり方が
全く分からない…



ってか、
大学3年秋の今からで、
就活は間に合うのか?



“新卒カード”
そんな言葉もある…
それなら、もう俺は、
人生終わったんじゃ?



これまでの人生、
俺は努力をせず
運だけでここまで来た。
そのツケが、
今来ているんだ。
なんて俺は、
ダメ人間なんだろう…
病的な “うつ状態” が、1年近く続いた


大学卒業後の進路を悲観し、
だらしないダメ人間な自分に自己嫌悪する。
当時のことは、
あまりよく覚えていないのですが、
憂鬱で、気分が晴れず落ち込んだまま、
何をしても楽しめず、何もする気が起きない
そんな病的な日々が、1年ほど続きました。



身体症状は全くなく、
精神症状のみがある感じでした。



身体は辛くないので、学校やバイトには一応行っていたのですが、
・虚しい気持ち
・理由のない焦燥感
を覚えて「早く帰りたい…」と思っていることが多かったです。



「このままではいけない…」と思い、外出してみたりするのですが…
やはり、喜び・楽しみを感じられないばかりか、外出先の個室トイレの床で、そのまま数時間寝てしまう…みたいなこともあり。笑
明らかに、自分は “病的な域” に来てしまっている…と思っていました。
“うつ病”とされる人生最大の体調不良で、
身体症状に苦しんで長期療養を経験した。
だけど、その十数年前には、
病的な“うつ状態”に苦しんだ時期もある。
そんなことをお伝えしたく書いた本記事ですが、
いかんせん、オチが弱いと思うので、
その“うつ状態”から、どう立ち直ったのか?
について、切ないエピソードとともに、
最後に添えたいと思います。笑
“うつ状態”から救い出してくれた一通のメール
忘れもしない、2008年9月9日のこと。
当時ずっと片想いをしていた女性から、
突然、一通のメールが届いたのです。



兼子くん、お誕生日おめでとう🎂
今度、二人で飲みに行こうよー✨
僕の脳天に、稲妻が走りました!笑



彼女は大学の友人だったのですが、彼女から遊びに誘ってきてくれたのは、この時が初めてでした。
その数日後、実際に二人で、
おしゃれなカフェバーに行ったのですが、
そこで彼女から、衝撃の告白を受けます。



あたし3年間付き合ってた彼とお別れしたの…
その日を境に、僕の“うつ状態”は、
跡形もなく消えてしまったのでした。笑



この後、この女性とは急接近したのですが、残念ながら、すぐに距離が離れていき、僕の想いが実ることはありませんでした。笑
※あくまで、僕の主観です。



しかし、彼女のおかげで、日常を取り戻せたことは間違いないので、今でも感謝しています。