そもそも、軍隊とは?
日本政府は、次のように説明しています。
国際法上、軍隊とは、一般的に、
武力紛争に際して武力を行使することを
任務とする国家の組織を
指すものと考えられている。
出典:2015年4月3日の政府答弁書
また、軍隊には、
一般に、次の特徴があります。
- 組織性:指揮官と部下がおり、命令系統が整備されている。
- 武装:武器や軍事装備を保有している。
- 武力行使能力:必要な場合には、組織として武力を行使できる。
- 国家との関係:通常、国家の機関として設置され、国家の安全保障政策を担っている。
軍隊は何のために存在するのか?
軍隊の役割は、主に次の3つです。
- 他国からの武力攻撃を防ぐこと
- 他国から武力攻撃を受けた場合に対処すること
- 国家の安全保障上の目的を達成すること
1.他国からの武力攻撃を防ぐこと
端的に言えば、抑止力を働かせること。
抑止とは?
軍事力を保有することで、
相手国に、
相手国攻撃しても
目的を達成できない。
(拒否的抑止)



攻撃すれば
大きな損害を受ける。
(懲罰的抑止)
と認識させ、
攻撃を思いとどまらせようとする働きのこと。
2.武力攻撃を受けた場合に対処すること
抑止が失敗し、
相手国から武力攻撃を受けた場合、
武力によって攻撃を阻止・排除すること。
3.国家の安全保障上の目的を達成すること
自国の防衛以外の、国家の安全保障上の目的
- 同盟国の防衛
- 国際平和活動
- 他国への侵略や領土の獲得(違法)



つまり、軍隊は、
自国を防衛するためだけの組織
では、必ずしもありません。



また、軍隊には、
災害救助などの任務もあります。
軍隊と警察は、何が違うのか?
国家とは何か。
それは、警察と軍隊という暴力装置を合法的に独占する主体。
出典:朝日新聞デジタル(2018年11月30日、石破茂氏によるウェーバーの国家論の説明を要約)
https://www.asahi.com/articles/ASLCZ6K4SLCZUTFK01T.html
- 軍隊:主に国家の安全保障や
外部からの軍事的脅威に対処する組織 - 警察:主に国内の治安を維持し、
犯罪を取り締まる組織



これは、
あくまで原則的な違いです。
軍隊が国内の治安維持に
関与することもあります。
軍隊はどのような組織なのか?
活動する領域による区分
- 陸軍:陸上での軍事作戦
- 海軍:海上・海中での軍事作戦
- 空軍:航空機などによる空中での軍事作戦



近年では、
宇宙やサイバー空間なども、
軍事活動の領域となっています。
文民統制(シビリアン・コントロール)
民主主義国家では、
軍隊が独断で、
軍事政策を決定することがないよう、
国民の代表である政治家(文民)が、
軍隊を統制することが、基本原則となっています。
自衛隊は、軍隊なのか?
- 国際法上
自衛隊は、一般的に軍隊として取り扱われる。 - 日本国憲法上
自衛のための必要最小限度の“実力組織”。
憲法9条2項が禁止する
“戦力”には該当しないというのが政府解釈。
出典:衆議院『自衛隊と軍隊の相違等に関する質問に対する答弁書』(2015年4月3日)



本音と建前の文化の
日本らしい政府解釈w



