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人生最大の体調不良に堕ちた話(12)

ユースケ・サンタマリアさんの事例を紹介

出典:https://bunshun.jp/articles/-/3254?page=2

最後に、

僕が自分の体調不良について調べていく中で知った、

ユースケ・サンタマリアさんの

“うつ病体験”を紹介しておきたいと思います。

――吉田豪さんの『サブカル・スーパースター鬱伝』の文庫版(徳間文庫カレッジ)では、かつて精神的なストレスから、長らく体調不良に陥っていた時のお話をされていましたね。かなりしんどい状態だったにもかかわらず、あれだけの数の作品に出演されていたのは驚異的です。

ユースケ あの本で少し誤解を生んでしまいましたが、僕は、正確には鬱ではなかったんです。鬱って本当に大変で、まず仕事なんてできませんからね。家から出られないし、顔付きだって変わってしまう。僕が鬱だなんて言ったら、本当に鬱になった人、それを克服した人に申し訳ないですよ。とはいえ、ストレスが原因で、30代の8年間は本当に体調がよくなかったのも事実。鬱未満なんだけどひどく調子が悪くて、仕事が大変という人も少なからずいる――自分の経験を通して、そういうことをみんなに知って欲しかったから、あのインタビューは引き受けたんです。

引用元:文春オンライン 独白 僕は「ユースケ・サンタマリア」に助けられている ユースケ・サンタマリアが語る「ひょんなデビュー」と「仕事論」https://bunshun.jp/articles/-/3254?page=3#goog_rewarded
『サブカル・スーパースター鬱伝』文庫版(徳間文庫カレッジ)

俺は三二歳ぐらいできちゃったんですよ。休んではいないんですけど、すごいギリギリで仕事なんとか続けて。要は岡村隆史さんみたいな休み方はしてないんです。「体調悪いんでちょっと休みます」とは言わずにごまかしてたんだけど、あまりに痩せすぎてバレたりね。重病説とか流れてね。検査入院したんですよ。要はすごい体調が悪くなっちゃって。すさまじい体のけだるさと吐き気飯も全然食えなくなって、エイズ検査もしましたよ。陰性でしたけどね。もしかしてとんでもない病気なんじゃねえかっていうぐらいで。あとは骨髄液を採るだけぐらい、隅から隅まで検査して異常なしでそれから八年ぐらい、四〇歳ぐらいまで体調が悪かったんです。

(中略)「じゃあストレスだ」って心療内科とかに行かされるわけですよ。(中略)藁にもすがるような思いで、占い師みたいな人に診てもらったりね。(中略)俺はとにかく体調をよくしたい、しんどさをなんとかしたいって、それだけですよ。(中略)漢方もやりましたよ。鍼に毎日行ったりね。

(体調回復に何が効いたのか)全然わかんない。いつの間にか、体調が悪いことに疲れてくるんですよ。で、もうどうでもいいか、みたいな。体調悪かったら悪いって言おう。そこで帰らせてもらおうぐらいの感じで現場に行くようになって、いつの間にか楽になってたのかな?いまはそういう状態ではないって言えるようになりました。

引用元:『サブカル・スーパースター鬱伝』文庫版(徳間文庫カレッジ)

ユースケさんのこの話を知った時、

ものすごく激しく共感したことを覚えています。

カネコ

僕も藁をも掴む思いで、いろいろな療法に手を出しました。

ペインクリニックでの星状神経節への近赤外線照射という医学的根拠がしっかりしたものから、スピリチュアルな雰囲気が漂う自律神経専門の整体まで…笑

カネコ

「病気を治したい!」と強く思えば思うほど、そのストレスによって病気は治りにくくなる…的な話を聞いてから、「もう、一生治んなくてもいいや。俺の残りの人生、消化試合だ。笑」と開き直るように心掛けてもいました。

カネコ

あと、一応エイズ検査にも行きました。

結果は陰性でした。

精神的なストレスが原因の長期療養というと、

『気分の落ち込み』や、『意欲の消失』といった

精神症状の話ばかりが巷に溢れている気がします。

でも、ユースケさんもおっしゃっている通り、

精神症状がない『うつ未満』ではあるけれど

とにかく身体が辛い状態が年単位で続き、

当たり前の社会生活が送れなくなってしまった

という人が一定数いるのです。

そのことを、

一人でも多くの人に知っていただければ…と思い、

ユースケさんのエピソードを最後に紹介しました。

ここまで、

「人生最大の体調不良に堕ちた話」

全12回を最後まで読んでくださった皆様、

ご清覧いただき、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

余白を大切にするミニマリスト。

1986年9月9日生まれ 独身男性。

ゆるく試行錯誤をしながら、
整った暮らしを目指しています。

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