僕は『余白』に『ゆとり』を感じている
このブログのタイトルにもある通り、
僕は『余白』を大切にするミニマリストで、
ミニマリズムの本質は『余白』だと考えています。
なぜ、僕がここまで『余白』にこだわるのか?
それは、『余白』に『ゆとり』を感じるからです。
しかし、『余白』の効用は、
『ゆとり』を生むことだけではありません。
今回の記事では、
2つの『余白』の効用について語ります。
(1)上質・洗練・落ち着いた印象を演出
高級ブランドショップでは、
商品と商品の間に『余白』が設けられ、
整然と商品が陳列されています。
美術館でも、
作品と作品との間に『余白』が設けられ、
美しく作品が展示されています。
『余白』は、
そこにある『モノ』や『空間』に、
『上質』で『洗練』された印象を与え、
その『空間』を『落ち着いた雰囲気』にするのです。
「ドラマの演出では『貧乏人の家』にはモノをわざと増やし、余白をなくすことで『貧困』を表現する。
逆に、豪邸のセットではモノを減らし、何も置いてない床の面積を増やして『余裕』を表現する」
引用元:「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」ミニマリストしぶ 著(KADOKAWA)
この、ドラマでのセットの話からも、『余白』が単なる『物理的なゆとり』だけではなく、『上質さ』や『高級感』を演出することがよくわかりますね。
(2)集中・強調させる
先に、下記の記事をお読みいただくと、理解がしやすいかもしれません。
『余白』をつくるために、『要素』を減らす。
その、副次的効果として、
残された『要素』が『強調』され、
それを見聞きする人たちの『集中』を獲得できる。
これも『余白』の効用の一つです。
(例)橋下徹氏の選挙演説
ヒト・モノ・カネをこの大阪に集める
大阪全体の景気を上げる
皆さんの所得を上げる
皆さんの市町村の役場の金をもっと増やす
そして医療福祉を充実させる
これを実現しようと思えば
明治時代のこの国の仕組みを変えなきゃいけないんです。
皆さん
国の仕組みを変えること
140年前の
明治維新以来
誰もやったことないこと
この大阪の地から皆さん一遍挑戦しませんか
日本の国の仕組み
国家全体の仕組みを
一気に国全体で変えることはできません
歴史を紐解けば
市民革命もパリという1つの地方から
アメリカの独立戦争も1つの地方から
辛亥革命も1つの地方から
明治維新も1つの地方から
大きな改革が始まったんです
大阪府民の皆さん
まさに今この時
この大阪の地から
日本全体の仕組みを変える大きな動きを
作り出す時がやってきたんです。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=IkE16PW4fYc
この鬼演説、
ミニマリズムの『強調』の効果を体現しています。
「です・ます」を極力使わず、
体言止め・用言止めにすることで、
一息で話す長さを、極限まで短くしています。
そして、句読点にあたる部分では、
きちんと『間』を取って、話しています。
『要素』を極限まで削ぎ落とし、
『余白』をしっかりとつくる。
その結果、
大切な言葉が『強調』され、
それに聴衆は『集中』し、惹きつけられるのです。
余談ですが…
『M-1グランプリ2018』で、あの『粗品ツッコミ』を初めて見た時には強い衝撃を受けました。
当時すぐ思ったのは「ツッコミにもミニマリズムが応用されるようになったか〜」という、斜め上の感想。
本質をズバッ!と的確に突くだけでなく、「○○やないか!」の「やないか」を削ぎ落として、「○○! щ(゚д゚)」とツッコむ。
だから、『粗品ツッコミ』は、強力な笑いを生み出すんだろうなと思ったんです。
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