『戦略投票』は、投票の目的に適うのか?

第2回の記事で、
投票の目的は、
有権者として、自分の意思を示すこと
だということを、お伝えしました。
そして、第3回の記事では、
棄権では、
有権者積極的に
投票したい
候補がいない…
という意思が正しく伝わらない
ということをお伝えしました。
では、『戦略投票』なら、



積極的に
投票したい
候補がいない…
という意思を、
正しく伝えることができるのでしょうか?
『戦略投票』とは?
積極的に支持する候補ではなく、
選挙結果を考えて投票先を決めること
代表的なものとして、
次のようなケースがあります。
勝ち馬に乗る





積極的に
投票したい
候補がいない…



強いて言えば、
黄色の女性
に共感できるけど…



でも、
世論調査では、
緑色の男性
がトップ独走らしい…



黄色の女性
は、勝てそうにないな…



どうせ、
積極的に支持する人
はいないし、
緑色の男性
に投票しちゃおう。
絶対に落としたい候補の対抗馬に入れる





積極的に
投票したい
候補がいない…



でも、
白色の男性
だけは、
絶対に
当選してほしくない。



じゃあ、
対抗馬の、
赤色の女性
に投票しちゃおう。
このように、
積極的に支持する候補ではなく、
選挙結果を考えて投票先を決めること
を、『戦略投票』といいます。
『戦略投票』では、意思が正しく伝わらない
勝ち馬に乗る


最終的に、この有権者は、
緑色の男性に投票をしました。
しかし、
この有権者の意思は、



積極的に
投票したい
候補がいない…



強いて言えば、
黄色の女性
に共感できる
だったはずです。
ところが、
この投票行動で、政治家に伝わるのは、



有権者に
支持してもらえた!



有権者に
支持して
もらえなかった…
というメッセージです。
これでは、
有権者の意思が正しく伝わっていません。
絶対に落としたい候補の対抗馬に入れる


最終的に、この有権者は、
赤色の女性に投票をしました。
しかし、
この有権者の意思は、



積極的に
投票したい
候補がいない…



白の男性
だけは、
絶対に
当選してほしくない。
だったはずです。
ところが、
この投票行動で、政治家に伝わるのは、



有権者に
支持してもらえた!
というメッセージです。
これでは、
有権者の意思が正しく伝わっていません。
『戦略投票』は、投票の目的がすり替わっている
戦略投票では、



積極的に
投票したい
候補がいない…
という意思が正しく伝わらない
ということを、説明しました。
しかし、
戦略投票には、もう一つ、
致命的な問題があると、僕は思うのです。
それは、
戦略投票では、
投票の目的が、すり替わっている
ということです。
自分の一票だけで、
選挙結果が変わることは、ほとんどありません。
だからこそ、投票の目的は、
自分の一票で、選挙結果を変えること
ではなく、
有権者として、自分の意思を示すこと
であるべきだと、
第2回の記事でお伝えしました。
しかし、
- 勝ち馬に乗る
- 絶対に落としたい候補の対抗馬に入れる
という戦略投票の仕方は、
投票した候補への純粋な支持の表明ではなく、
自分の一票を、
選挙結果において有効にするための行動です。
つまり、
投票の目的が、
有権者として、自分の意思を示すこと
から、
自分の一票で、選挙結果を変えること
に、いつの間にか、すり替わっているのです。
だから僕は、『戦略投票』はしない
- 「積極的に投票したい候補がいない」という意思が正しく伝わらない
- 投票の目的が「自分の一票で、選挙結果を変えること」へすり替わる
上記のような理由で、
僕は、戦略投票には、否定的な立場なのです。
続きます。








