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『皇室』について本気出して考えてみた(16)―天皇の意見表明の意義編

1億総メディア社会”における天皇の意見表明

第15回の記事において、

いわゆる天皇“人権”の観点から、

僕は以下のような提言をしました。

  • 天皇は、自らの退位皇位継承者について意見表明をする
  • 国会は、天皇の意見表明を受けて法整備をする

しかし、この提言内容は、

単に、天皇の“人権”への配慮にとどまらず、

誰もがスマホを持ち、

SNSで発信することができる、

“1億総メディア社会”の現代において、

皇位継承を巡る問題の、

一つの解決策になり得るのではないかと思うのです。

SNSの普及で「国民の理解」の重要度が増す

出典:https://www.kunaicho.go.jp/watch/gokinkyo/newyear/r08-0101-ph.html

時代は令和となり、

多くの国民が皇室に関心を寄せるとともに、

皇室や、皇位継承の在り方について、

誰もが意見を持ち、発信できる社会になりました。

カネコ

かく言う僕も、その一人です。

そのような“1億総メディア社会”の現代で、

安定して象徴天皇制を維持していくためには、

国民の象徴としての天皇や皇室の在り方について、

国民の理解が不可欠なのは、言うまでもありません。

皇位継承問題へ国民の意見が割れた時

次の天皇には、○○さまになってほしい!

いや、○○さまだろ!

将来、皇位継承が行われる際に、

このように国論が二分したとします。

その際に、

二分された国民の気持ちを一つにまとめ、

多くの国民の理解を得ながら、

国民の象徴たる新しい天皇が即位するためには…?

僕は、政治家の説明だけでは、

国民の理解を十分に得るのは難しいと思うのです。

しかし、

退位する天皇が、

ご自身の象徴天皇としての経験を踏まえ、

皇位継承者について、

皇室内で十分に相談した上で、

国民に向けて意見を表明する。

そして、

それを理解した国会議員が、

国会において議論を重ねた上で、

皇位継承についての法整備を行う。

そのようなプロセスを踏めば、

新しい天皇への皇位継承について、

多くの国民の理解が得られやすいのではないか?

僕は、そのように思うのです。

カネコ

誤解のないよう、あえてお伝えしておくと…

カネコ

天皇の意見表明が、権威として国民への無言の圧力になる…という意味では決してありません。

カネコ

それまで長年にわたって象徴としての務めを果たしてきた天皇自身の言葉だからこそ、多くの国民は重みを感じるのではないか…ということです。

天皇としての経験を踏まえた意見表明の価値

現行の皇室典範の規定において、

僕が問題だと感じているのは、

皇位継承順位自動的に決定していることです。

皇族であっても、生身の人間です。

それぞれ異なる個性や資質をお持ちでしょう。

また、象徴天皇という重い務めに対する考え方や、

ご本人の意思も様々だと思います。

しかし、

皇室典範には、

象徴天皇としての資質を考慮する仕組み

また、

皇位を継承するにあたって、

ご本人のご意志が考慮される仕組みが、

制度として設けられてはいません。

皇位を継承する方が、

象徴天皇としての務めに相応しく、

なおかつ、

ご本人も納得した上で皇位を継承する

それが望ましい皇位継承の在り方だと思います。

そのためには、

退位する天皇の、

象徴天皇としての経験に基づく考えも、

制度の中で、尊重されるべきではないでしょうか。

退位する天皇が、

ご自身の象徴天皇としての経験を踏まえ、

皇位継承者について、

皇室内で十分に相談した上で、

国民に向けて意見を表明する。

そして、

それを理解した国会議員が、

国会において議論を重ねた上で、

皇位継承についての法整備を行う。

このような皇位継承の形が、

望ましいのではないかと、僕は考えています。

皇室の根幹たる伝統『男系継承』について

僕は、第11回の記事で、

皇室の伝統について調べた末に、

カネコ

男系継承の伝統についても、時代や社会の変化に応じて、見直す余地があるのではないか。

という意見を持ちました。

しかし、第14回の記事で、

予想される反論について検討し、

こう思ったのです。

カネコ

男系継承を諦めて、
女系継承を容認する。

一度決めたら、決して取り返しがつかない

ぼ、僕にはそんな決断はできない


男系継承という、

皇室の根本原理たる伝統を、

軽々しく廃止することはできません。

しかし、将来的に、

皇族に男系男子男系女子も存在せず、

女帝のお子様しかいらっしゃらない、

そのような時代が訪れる可能性も、

決してゼロではありません。

そのときに問われるのは、

  • 皇室の根幹たる男系継承を維持するのか
  • 女系継承を認めるのか

という、これまで以上に、

慎重な判断が求められる重大な問題です。

恐らく、

女性天皇を容認するか否かの議論以上に、

激しく国論は二分されることでしょう。

そして、

この慎重な議論が必要な重大な問題について、

時の政権だけで方向性を示すのは、

極めて難しいのではないかと思います。

このような場合にも、

天皇が法律に基づいて、

皇位継承者について意見表明できる制度は、

一つの解決策になり得ると、僕は考えています。

皇室は、国家機関であると同時に、

皇室の方々の『家』でもあります。

その『家』の根本原理たる伝統を、

維持するか、変えていくのかの判断について、

当事者である皇室の方々

とりわけ、代表である天皇意見表明は、

制度の中で、尊重されるべきではないでしょうか。

皇室の代表たる天皇が、

皇室歴史・文化・伝統を踏まえ、

皇室内で十分に相談した上で、

国民に向けて意見を表明する。

そして、

それを理解した国会議員が、

国会において十分な議論を重ねた上で、

方向性を決定し、法整備を行う。

そのようなプロセスを踏めば、

この難しい判断が伴う皇位継承においても、

皇室の方々と、多くの国民が、

納得できる結果になるのではないか。

僕は、そのように思うのです。

皇族の方々の人権について考える

天皇の退位と安定的な皇位継承への提言

  • 天皇は、自らの退位皇位継承者について意見表明をする
  • 国会は、天皇の意見表明を受けて法整備をする

天皇が法律に基づいて意見表明する意義

  • 1億総メディア社会”において、国民の理解が得やすい
  • 即位に際して、象徴天皇としての資質が考慮される
  • 女系継承など、重大な皇位継承問題解決の一助となる可能性

ここまで、上記のように、

『天皇の退位と安定的な皇位継承への提言』

『天皇が法律に基づいて意見表明する意義』

について、語ってきました。

しかし、僕がこの提言をしたきっかけは、

国民が当たり前に行っている、

自らの人生や家族に関する意見表明を、

生身の人間である天皇が

制限されている現状は、問題ではないのか?

という問題意識を持ったことでした。

次回の記事が、

この『皇室シリーズ』最終回になります。

カネコ

皇室の方々って、人権を制約されているのでは?

このように思った僕が、

天皇の退位や、

安定的な皇位継承という話題から、

少し視点を広げて、

皇室の方々への人権について考えたいと思います。

最後まで、どうかお付き合いください。

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この記事を書いた人

余白を大切にするミニマリスト。

1986年9月9日生まれ 独身男性。

ゆるく試行錯誤をしながら、
整った暮らしを目指しています。